グーグルのストリートビューについて、追加の報告をさせてください。
グーグルからは何の連絡もないのですが、つい最近、念のためにストリートビューをのぞいてみたら、我が家の周辺の画像がすべて削除されていました。前回のブログで取り上げたように、明らかに私道から撮った画像ですので、全面削除を要請していましたが、ようやく対応してもらえたわけです。
ストリートビューの画面にある「ヘルプ」からアクセスできる「不適切な画像を報告」という連絡方法を使って、即刻削除を要請したのが確か9月半ばでした。削除された日時が不明なので正確ではありませんが、11月初め頃にはまだ公開されていましたから、削除されるまでに少なくとも1カ月半はかかったことになります。でも、きちんと要請すれば削除されることが一応実証できたわけですので、私道からの撮影された画像について公開を望まない方は、グーグルに連絡をとることをお勧めします。
それにしても、私道からの画像は公開しないという方針を明らかにしているにもかかわらず、クレームがあった時点で初めて「不適切な画像」として削除するというやり方は、企業の姿勢としていかがなものでしょうか。ストリートビューに批判的な方のブログなどでも既に指摘されていることですが、有り体にいえば、私道と公道の区別をリサーチするという労力を、「不適切な画像を報告」という窓口を設けることで第三者に転嫁し、グーグルはコストを省いているわけです。しかも、私道から撮影された画像でも、「報告窓口」を設けていることを口実に、クレームが来ない限りは公開し続けることができるわけです。もちろん本人が気づいていて了解していれば、削除する必要は生じないでしょうが。
ストリートビューとは別に、最近、地図情報の「グーグルマップ」に書き込まれた個人情報が、誰でも閲覧できる状態になっているケースが相次いでいることが報道されました。産経新聞の記事のURLを参考までに貼り付けておきます。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081106/crm0811062322054-n1.htm
こうした事態を招いた一因は、グーグル側にもあると私は考えます。マイマップというサービスのプライバシー設定項目の初期設定が「一般公開する」となっていることが、間違いの元です。初期設定は「公開しない」(※現在は「公開限定」という表記になっていますが)としておき、積極的に公開を望む人に「一般公開」のラジオボタンを押す手間をかけてもらうようにすべきでしょう。
さらに、公開、非公開の設定があることに気づかない人向けに、検索した地図を保存する際には「一般公開されますが、本当によろしいですか」という注意喚起をすべきではないかと思います。不要なファイルなどをゴミ箱から削除する際には、ファイル削除の確認を「はい」「いいえ」の選択でソフトが自動的に求めるように。そうしないのは、公開情報を増やすために、グーグルが意図的に利用者を一般公開へと誘導しているとしか思えないのです。
グーグルは報道を受け、11月4日付で「マイマップの公開設定をご確認ください」という注意喚起を表示するようになりました。これはこれで評価すべき対応でしょうが、初期設定は「一般公開」のままで変わっていません。グーグルは「マイマップは、カスタマイズした情報をインターネット上で共有することが目的のサービスですので、初期設定は『一般公開』になっています」と説明しています。利用者のミスを防ぐことよりも、目的を優先するということでしょうか。
もちろん、このサービスを利用する側にも十分な注意が求められるわけですし、グーグルのサービスに不安を感じる場合は利用しなければいいわけです。しかし、現実的にはグーグルのマイマップを利用しない人が個人情報流出の被害に遭っています。初期設定に関するグーグルの説明は、一見もっともらしいようで、実態としては自己都合を優先したものに過ぎないように思えます。社会の一員たる企業として、その姿勢には疑問符がつきます。




by ansund-59
「健全な」社会の一員とは思え…