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「健全な」社会の一員とは思えないグーグルの企業姿勢

2008/11/10 08:20

 

グーグルのストリートビューについて、追加の報告をさせてください。

グーグルからは何の連絡もないのですが、つい最近、念のためにストリートビューをのぞいてみたら、我が家の周辺の画像がすべて削除されていました。前回のブログで取り上げたように、明らかに私道から撮った画像ですので、全面削除を要請していましたが、ようやく対応してもらえたわけです。

ストリートビューの画面にある「ヘルプ」からアクセスできる「不適切な画像を報告」という連絡方法を使って、即刻削除を要請したのが確か9月半ばでした。削除された日時が不明なので正確ではありませんが、11月初め頃にはまだ公開されていましたから、削除されるまでに少なくとも1カ月半はかかったことになります。でも、きちんと要請すれば削除されることが一応実証できたわけですので、私道からの撮影された画像について公開を望まない方は、グーグルに連絡をとることをお勧めします。

 

それにしても、私道からの画像は公開しないという方針を明らかにしているにもかかわらず、クレームがあった時点で初めて「不適切な画像」として削除するというやり方は、企業の姿勢としていかがなものでしょうか。ストリートビューに批判的な方のブログなどでも既に指摘されていることですが、有り体にいえば、私道と公道の区別をリサーチするという労力を、「不適切な画像を報告」という窓口を設けることで第三者に転嫁し、グーグルはコストを省いているわけです。しかも、私道から撮影された画像でも、「報告窓口」を設けていることを口実に、クレームが来ない限りは公開し続けることができるわけです。もちろん本人が気づいていて了解していれば、削除する必要は生じないでしょうが。

 

ストリートビューとは別に、最近、地図情報の「グーグルマップ」に書き込まれた個人情報が、誰でも閲覧できる状態になっているケースが相次いでいることが報道されました。産経新聞の記事のURLを参考までに貼り付けておきます。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081106/crm0811062322054-n1.htm

こうした事態を招いた一因は、グーグル側にもあると私は考えます。マイマップというサービスのプライバシー設定項目の初期設定が「一般公開する」となっていることが、間違いの元です。初期設定は「公開しない」(※現在は「公開限定」という表記になっていますが)としておき、積極的に公開を望む人に「一般公開」のラジオボタンを押す手間をかけてもらうようにすべきでしょう。

さらに、公開、非公開の設定があることに気づかない人向けに、検索した地図を保存する際には「一般公開されますが、本当によろしいですか」という注意喚起をすべきではないかと思います。不要なファイルなどをゴミ箱から削除する際には、ファイル削除の確認を「はい」「いいえ」の選択でソフトが自動的に求めるように。そうしないのは、公開情報を増やすために、グーグルが意図的に利用者を一般公開へと誘導しているとしか思えないのです。

 

グーグルは報道を受け、11月4日付で「マイマップの公開設定をご確認ください」という注意喚起を表示するようになりました。これはこれで評価すべき対応でしょうが、初期設定は「一般公開」のままで変わっていません。グーグルは「マイマップは、カスタマイズした情報をインターネット上で共有することが目的のサービスですので、初期設定は『一般公開』になっています」と説明しています。利用者のミスを防ぐことよりも、目的を優先するということでしょうか。

もちろん、このサービスを利用する側にも十分な注意が求められるわけですし、グーグルのサービスに不安を感じる場合は利用しなければいいわけです。しかし、現実的にはグーグルのマイマップを利用しない人が個人情報流出の被害に遭っています。初期設定に関するグーグルの説明は、一見もっともらしいようで、実態としては自己都合を優先したものに過ぎないように思えます。社会の一員たる企業として、その姿勢には疑問符がつきます。

 

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Google「ストリートビュー」の危うさ

2008/10/19 18:22

 

 

前回のエントリで、いくつかのコメントを寄せていただきました。ありがとうございます。tenyoufoodさんには、朝日新聞の記事について指摘していただきました。アメリカ下院議員と業者の汚職発覚は、Google上の議員自宅の写真が、議員給与に比べて豪華過ぎるという記者の疑問が発端だった」というものです。tenyoufoodさんは、この記事を指摘された主旨を明記されてはいませんが、恐らく、Googleの画像サービスがもたらしたメリットということなのでしょう。

 

該当する朝日新聞の記事を見つけ出して、読みました。それによると、汚職発覚のきっかけを作った画像はストリートビューではなく、以前からGoogleが提供している、衛星で捉えた上空からの画像でしたが、まぁ、同じようなものでしょう。犯罪をあぶり出したという事実は確かにプラス面かもしれません。ただ、この話を違った視点で捉えると、一つの問題を提起しているように感じました。

 

米国の下院議員が身にあまる豪邸に住んでいることが発覚するには、そこに誰が住んでいるのかという情報が不可欠です。新聞記事によると、その豪邸に誰が住んでいるのかという情報もGoogleの検索で判明したといいます(これも驚きですが…)。

 

家屋の画像と所在地がセットになった情報と、住人の素姓とを突き合わす「マッチング」が、当事者が知らない間に第三者によって行われる。たぶん、こうしたことは既に少なからず行われていると想像できます。会社や官公庁の名簿、学校の名簿、同窓生の名簿などをもとに、ストリートビューを使って興味本位で他人の家の画像を探す。知り合いレベルで行われているうちは、まだましな方でしょう。名簿業者などが売りさばいた名簿や、いまは閲覧が制限されているものの、かつて業者が収集した住民票のデータがマッチングされ、よからぬ業者のマーケティングに活用されるなんてことも十分あり得る話です。

 

我が家の住民票情報は、名簿業者によって売買されていることが分かっています。子供の年齢に合わせた塾や教材などのダイレクト・メールが自宅に届いたので、発送元に尋ねたところ、住民票データを名簿業者から買ったという説明を受けました。保有データを抹消するように依頼しましたが、名簿業者までさかのぼって情報が抹消されない限り、個人情報の垂れ流しを止めることは難しいでしょう。

 

想像を膨らませすぎなのかもしれませんが、ストリートビューは個人のプライバシーに関わる情報を商売のタネにするとともに、監視社会の一翼を担うような危うさをも、はらんでいるような気がします。

 

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こっちだけでなく、あっちでも書いています

2008/10/17 18:19

 

こちらの、より個人的なブログとは別に、現在の職場であるSANKEI EXPRESS(EX)の公式ブログでも、3週間に1度ほど、ブログを書いています。

よろしかったら、こちらものぞいて見てください。これまで書いた3本の記事へのリンクを貼り付けておきます。

 

①映画は脚本が命。

http://sankei-express.iza.ne.jp/blog/entry/705855/

 

②「クルマの達人」の悩み

http://sankei-express.iza.ne.jp/blog/entry/732561/

 

③私は、これでクビになりました…。

http://sankei-express.iza.ne.jp/blog/entry/758554/

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「迷惑」なグーグルさんへのお願い

2008/10/14 22:49

 

前回のブログで書いた、グーグルの「ストリートビュー」について補足させてください。

ちなみに、前回のブログは久しぶりに書いたので、語調が新聞記事と同様になってしまいましたが、今回から「ですます調」に改めさせてください。

実は、自宅の画像について削除要請をしたのは、洗濯物が写っていること以外にも理由があります。それは、明らかに自宅の画像は私道から撮影されたものだということです。

ストリートビューで公開している街の写真について、グーグルは公道から撮影したものに限定すると説明しています。そして、間違って私道から撮影した画像が仮にあり、要請があれば、削除するという考えを示しています。

たまたまですが、私の自宅の周囲はすべて私道です。公道からは撮影できません。ということで、私道からの撮影であり、かつ洗濯物が写っていることを理由に削除を要請したのです。

ですが、削除されたのは、自宅が写った画像3枚のうち真正面から撮った1枚だけ。斜めの方向から撮影された2枚は公開されたままで、うち1枚には洗濯物も確認できます。

グーグルさん。米国では、私道から撮影した画像をめぐって訴訟が起こされているということですよね。改めて残る2枚の削除を要請をしましたが、私道に侵入して撮影した画像を一日でも早く、すべて削除してもらえないでしょうか。

 

 

 

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「迷惑」なグーグルからの、詫び状

2008/10/13 01:49

 

  我が家の洗濯物がネット上で知らぬ間に公開され、日本はおろか、世界の誰もが見ることができるという状態になっていたのには、少々驚いた。もちろん、そんなものに興味を示すアメリカ人やフランス人、イギリス人がいるとは思えないから、たんに「見ることが可能」なだけにすぎないのは言うまでもない。

公開の主は、インターネット検索最大手・グーグル。地図と組み合わせ、街中の写真をネット上で見られるようにした新サービス「ストリートビュー」をチェックしたところ、我が家のベランダが写っていた。青空のもと、そよ風にたなびく洗濯物…。私を含めた家人が誰も写っていないのは「不幸中」の幸いだったが。

周知の通り、このストリートビューがプライバシーや肖像権をめぐって日本でも議論となっている。東京・町田市議会は10月9日、ストリートビューの規制を検討するよう国に求める意見書を採択した。「地域や個人への撮影告知も公開許可願もない」というのがその理由だ。

我が家にも撮影告知はもちろん公開許可願など届いていないから、撮られた映像の公開を止めさせるには、グーグルに自ら連絡するしかない。もちろん、すぐに削除を要請した。3週間後ぐらいだろうか、グーグルから次のようなメールが届いた。

            □

Googleユーザー様、
この度は Google マップ ストリートビューの不適切な画像についてご連絡いただきありがとうございました。ご連絡を頂戴しました画像を確認し、公開を停止させていただいたことをお知らせします。ご不便をおかけし大
変申し訳ありませんでした。今後とも Google をどうぞよろしくお願いいたします。                       

                                         Google マップ チーム

              □

この連絡に書いてある「ご不便」の意味は、到底理解しかねる。不便など何もなく、迷惑を被っただけなのだから。たぶん、「ご迷惑」と書けば自らの非を認めてしまうことになり、損害賠償請求を起こされたときなどにマズイと考えたのだろうか。

確かに、洗濯物が真正面から写った画像は削除されてはいた。ただ、横から撮った画像は、まだ2枚公開されたままだ。残り2枚についても削除するよう、グーグルに再び通知した。返事は、まだ届いていない。

9月に来日して記者会見した米グーグルの法務責任者で副社長のケント・ウォーカー氏は「オプトアウト(撮影・公開した後、問題があれば通知してもらい、削除する)の方が効率的」と語ったという。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/29/news080.html

効率を優先するのは、自社の都合にすぎない。手前勝手な理由を正当化するのは勘弁してほしい。

 

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「階段男」断念の危機

2007/04/30 21:19

 

祝日の振り替え休日のきょうは、世間では多くの方はお休みかと思いますが、私は夜勤当番のため出勤です。世間的には休日といっても、交通機関やホテル、旅館、アミューズメント施設、動植物園にお勤めの方や小売業、飲食業、不動産販売業、警察官、消防士、自衛官、医師、看護師のみなさんも働いておられます。平日よりも出勤者が極端に少ない新聞社の方が、こういった職種の方に比べると「世間並み」かもしれません。

 

そんな振り替え休日出勤だったから気合いが抜けていたというわけではありませんが、社員証を自宅に忘れてきたことを、会社が入っているビルの地下街に着いてから気が付きました。社員であれば社員証がなくてもビル内に入って社内のエレベーターに乗る方法はあるのですが、階段に通じる扉は社員証がないと開くことはできません。ということは、10数階にある本社編集局まで階段を上ってたどりつく日課が、3月上旬以来の開始からわずか2カ月弱で途絶えることになります。

 

これは不可抗力の出来事です。あきらめざるを得ません。我が故郷の英雄、米メジャーの松井秀喜外野手も昨シーズン、大けがで連続出場記録が途絶えたとき、同じような心境に陥ったに違いありません(※そんなことはないでしょうけど…)。「継続は力なり」と言いますが、逆に言えばいったん途切れてしまうと継続は難しいものです。「これで難行苦行から解放される」といった軟弱な思いが脳裏をよぎったどうかは、想像にお任せします。

 

奥の手を使って会社に入る前に、地下街のコンビニエンスストアに寄りました。そこで出くわしたのは経済部時代に同じ記者クラブで一緒だった先輩記者のKさん。天は我に味方したのか、はたまた意地悪をしたのか…。階段に通じる地下1階の扉は無事、Kさんの社員証で開け放たれました。地上1階でKさんを「階段出社」にお誘いしましたが、「健康にいいだろうけど、明日からにするよ」と丁重なお断りの言葉をいただき、Kさんはエレベーターの方角に去っていかれました。

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開票速報に受信料をつぎこむNHK

2007/04/29 01:17

 

今回の統一地方選で個人的に注目していたのは、NHKの開票速報でした。というのも、全国すべての選挙についてパソコン向けと携帯電話向けに速報をすることが、他紙の記事で紹介されていたからです。以下、4月21日付の日本経済新聞朝刊から引用します

                    

 NHKは選挙情報のネット配信サービスを拡充する。二十二日の統一地方選後半戦では、すべての市区町村選挙の得票数と当確情報を携帯電話で見られるようにする。(中略)二十二日には全国の市区町村で約一千の首長・議会選挙が投開票される。NHKは先行するパソコンに続き、携帯電話向けにも、すべての候補者の得票数、当確情報を無料で配信する。
 NHKは一九九八年の参院選からパソコン向けの開票速報を開始。(中略)〇三年の統一地方選で携帯電話向け配信を始めたが、すべての市区町村の選挙結果を携帯に配信するのは今回が初めて。
 選挙情報の配信サービス利用者は急増。都道府県と政令指定都市の選挙があった八日の統一地方選前半戦では、パソコンからのアクセスが二十四時間で約千四百万ページ分と、前回統一地方選に比べ倍増。携帯電話からのアクセスは百六十六万ページと二十倍以上に膨らんだ。
 NHKは番組のネット配信で制限を受けているが、選挙と災害情報は例外扱いとされる。NHKは選挙管理委員会が公表する開票データをもとに情報量をさらに拡大。「放送と並ぶ選挙時の有力メディアに育てる」(NHK)考えだ。

                    

知事や県議、政令市長議選にとどまる前半戦ならいざしらず、候補者が膨大な数にのぼる後半戦すべてを速報するというのは尋常ではありません。果たして、どれだけの人手がかかるのか。もちろん費用は受信料から捻出されることになるはずですし、NHKがそこまでやる必要がどこにあるのか

 

当日は忙しさのあまり、携帯電話向けはチェックするのを忘れてしまいましたが、パソコン向けの開票速報は確認しました。結論からいえば、速報というには物足りない内容でした。開票率0%の状況が延々と続き、開票が終了して初めて票数が入り、候補者に当選マークがつくという「遅報」(業界的に言えばですが)だったのです。

 

もっとも、全市区町村議選の結果をネットで報じていたのはNHKだけだったでしょうし、選管発表からさほど間をおかずに開票終了時の票数を流していましたから、「速報」であることには間違いありません。これだけでも相当の手数がかかったと思われます。北海道や東北、九州地方の取材網が手薄な弊社には、正直言ってそこまでやる余力はありません。

 

NHKが有権者の投票行動に関する世論調査や出口調査、選挙速報に力を入れるのは、公然の秘密とされる理由が指摘されていますが、裏づけがとれている話でもなく、国政選挙に関する噂話なので、ここでは記しません。

ただ、かなり前になりますが、こういう経験をしたことがあります。ある政治家の議員会館内の事務所を取材で訪ねたとき、「さっきまで来ていた●●新聞の記者が忘れていったようだな」と言って、国政選挙に関する某紙の世論調査データを見せてくれたことがあります。調査結果を議員事務所に「忘れていった」のは某紙の記者であって、地方選に関するものでもありませんでしたが

 

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「オタク評論家」が認知された日

2007/04/27 23:34

 

統一地方選報道の仕事は、本格的な準備期間を含めると3カ月近くに及びました。3月からは担当デスクとして統一選関連の作業にほぼ専念。仕事の遅さもあいまって土日、祝日といえども選挙に追われる日々でした。縁の下の力持ち的な地味な作業が多く、もう一度やれと言われても引き受けたくない業務だけに、統一選が終わって心からホッとしています。

 

地味な作業の筆頭は、候補者の代表的な肩書きや過去の経歴などを一定の文字数内で表記する名鑑づくりでしょう。実際の名鑑づくりは総支局の担当記者やデスクが担うわけですが、東京本社の担当デスクとしては、東日本の総支局が作成した候補者全員の名鑑に目を通す必要がありました。

 

今回の統一選に出馬した候補者は知事、道府県議、市区町村長、市区町村議選を合わせて2万1000人超にのぼります。非常にアバウトですが、東日本分をざっと半分弱と見積もって1万人。産経新聞が地域版の紙面を提供していない北海道や、6県で一つの地域版のため選挙関連記事の掲載を基本的に見送った東北地域の候補者を除くと、恐らく4000人前後の名鑑がチェック対象になったと思われます。

 

仕事の手が遅いだけに実際には1人ではフォローできず、選挙班の他のメンバーに助けていただきましたが、全ての名鑑に一応は目を通し、直すべきところは総支局に修正を指示しました。しばらくは選挙の名鑑なるものを目にしたくないというのが、正直なところです。

 

「これはどうしたものか」と判断に迷ったものの一つに、東京・渋谷区長選に立候補した宅八郎さんの肩書きがあります。「オタク評論家」として知られる方ですが、新聞社側から候補者に書き込みを依頼した調査票はもちろん、選挙管理委員会に届け出た肩書きも「オタク評論家」。映画評論家や政治評論家など既に社会的に認知されている分野の評論家なら躊躇する必要はないのですが、「オタク」が肩書きとして適当かどうか…。自社や他紙のデータベースを検索しても選挙の名鑑で「オタク評論家」としたケースは見つかりません。

 

結論から言えば、担当の都内版デスクが推した「オタク評論家」をそのまま採用しました。単に「評論家」とする手もあったのですが、やはり宅八郎さんといえば「オタク評論家」が代名詞でしょうし、「オタク」を外しては「宅八郎」たりえなくなるのでは、と考えた次第です。

 

他紙の判断は当然、気になります。全国紙5紙のうち、朝日新聞と日本経済新聞、そして産経新聞が「オタク評論家」を採用。読売新聞と毎日新聞が「評論家」としていました。だから、何なんだというほどの話ではないのですが、今回の統一地方選は「オタク評論家」が職業として新聞社に認知された歴史的な選挙として、私の記憶に残ることになりそうです。蛇足ですが、宅八郎さんは最下位で落選されました。

 

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ひょうたんから「階段男」

2007/04/26 04:58

 


3月初めごろのことでした。地下鉄の駅を出て地下道を歩き、東京・大手町にある本社の地下1階にたどり着きました。そこで出くわしたのが弊社の大先輩記者。すでに朝とは言えない時間でしたので「こんにちは」と挨拶をしました。そして地下1階から地上1階に通じる階段を上るため、磁気情報が組み込まれている社員カードを階段前の読み取り機にかざし、ロックを解除しました。

 

大先輩記者 「へえっー、君は階段を使うんだ。凄いなぁ」

記者・村山 「健康のためですよ」

大先輩記者 「毎日なの」

記者・村山 「そうですよ。●●さんも階段を使ったらどうですか」

大先輩記者 「それりゃ、無理だよ」

 

確か、こんな会話を交わしたように覚えています。地下1階から地上1階まで階段を上り、1階からエレベーターに乗ってビルの10数階にある産経新聞編集局に行くだけなのですが、「そんなことで褒められるのは妙だな」と思いながら階段を登り始めたところで、ようやく気がつきました。大先輩は、私が地下1階から地上10数階の編集局までエレベーターを使わず、歩いて登っているのだと受けとめたことに

 

あれから1カ月半が過ぎました。見栄っ張りの私は地下1階から地上10数階まで毎日ひたすら階段を歩き、編集局にたどり着く日々を送っています。最初のころは途中で息が上がっていましたが、最近はゴールにたどり着くころに息が乱れる程度に収まってきました。4分ほどかかっていた階段歩きも、3分余りに短縮されました。「継続は力なり」という格言を、身をもって感じている日々です。

 

弊社のエリアは本社ビルの中層部にありますが、この1カ月半の間、下層部の階段で弊社の社員と遭遇したことは一度もありません。私はいつも遅めの出社なので断言はできませんが、階段を歩いて出社している酔狂な社員は恐らく私くらいなものでしょう。弊社のビルの中下層部には天井が高いホールが入っているので、ホールより上の階数は見かけの階数よりも1階分は多くなっています。その分だけしんどいのですが、そういうことも階段を歩いて上ったことで実感できました。

 

この階段上りをいつまで続けられるかは、私自身にもわかりません。寒かったころはよかったのですが、暖かい季節になってきたことで汗ばむようになってきました。冷房など効いていない階段を真夏に上れば、汗だくになることも考えられます。ただ、いまでは階段を上って出社することが当たり前のように感じるようになりました。当分の間は「階段男」を続けようと思っています。

                

統一地方選が幕を閉じると同時に、弊社の地方選担当者としての苦悶の日々も終わりを告げました。ブログでの駄文を再開したいと思います。よろしくお願いします。

 

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南の島の1人旅

2007/03/04 13:09

 

屋久島の話の続きです。屋久島で最も有名と思われるのは、胸高周囲が16・4メートルという屋久島最大の「縄文杉」です。樹齢は7200年という見方もあり、インターネット上で見つけた「屋久島ポータルサイト」というホームページの情報によれば、年間1万人以上がこの杉を見に訪れているそうです。いわば屋久杉の代名詞ともいえる巨大杉です。

 

ですが、縄文杉を尋ねる登山コースは「20キロ程度の荷物を担いだ若年層」の場合で7時間半、初心者の場合は10時間かかるとされています。しかも日が暮れるのが早い冬場に40代の初心者が挑むのは、無謀に近いでしょう。見てみたい気持ちはフツフツとわき起こりましたが、断念せざるを得ないと、東京を発つ前に判断しました。現地に入ってからも、ペンションのオーナーや地元のレンタカー屋さんから「縄文杉はあきらめた方がいい」というアドバイスをいただきました。

 

ということで、屋久島入り2日目に目指すことにしたのは、原生林が残る標高800メートル白谷雲水峡。宮崎駿監督の長編アニメ映画「もののけ姫」の舞台のモデルにもなったとされる「自然休養林」ですが、エコツアーのコースにもなっていて、ガイドを頼むと1人の場合で1万2000円程度かかります。林の中には歩道も整備され、ハイキング並みのコースと思われたので、ガイドの依頼はしなかったのですが…。

 

メーンイベントを前にした夜、ペンションでオーナー夫人のおいしい手料理をいただき、ゆっくりお風呂につかって、明朝の早起きに備えました。春先から晩秋までのシーズン中は連日満員というこのペンションも、閑散期の冬場ゆえ、この日の宿泊客は私を含めて2組3人。宿泊初日の1日前に予約するという、とんでもない飛び込み客にもかかわらず、温かくもてなしていただきました。

(こんな果物もいただきました)

宿泊したペンションは屋久島空港から徒歩5分ですが、空港に用事があったというオーナに迎えにきていただき、車に乗って空港から1分ほどで着きました。シーズン中の料金はもう少し高くなると思いますが、私が利用した閑散期の料金は、ネットの宿泊サイト経由で1泊2食付8125円でした。



「苺一笑(いちごいちえ)」=上屋久町小瀬田832-22/電話兼FAX 0997-49-4150
http://www.yakusima-ichigoichie.com/

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